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MINIのCVT、Part-3 2005/02/22(Tue)

機構自体は簡単に見えるCVTですが、コントロール機構はかなり複雑になっています。
MINIのシステムも図のようになっていると思われます。

この画像はこちらから拝借しました。

このように、CVTは自由に、そして自動車の速度をどんなエンジン速度にも一致させることが可能です。
そして排気ガスをコントロールしながら、効率良くパワー出力を最大限にすることができます。

多くのCVT車に採用されているトルコンは、スタート時のたった10m程を走らせるに使用されるだけで、トルク変換はCVT自体がやっている訳です。
敢えてコントロールし難いプレートクラッチを採用したことは、ダイレクト感を重視するMINIの走りに大きな貢献をしています。

ところで2月18日の日経に載っていたのですが、日産は2008年度を目途にCVT比率を4割強まで上げるそうです。(生産量は5倍になる)
ガソリン車の環境対応の切り札として位置づけ、世界で販売を拡大するそうです。
燃費での優位性を生かし、A/Tを補完する立場から一転、主役に踊り出ようとしています。

何度を言っていることですが、MINIのCVTが一般受けしていないのはプレートクラッチ+CVTのPR不足とそのコントロールシステムの荒さだと思います。
そして燃費が悪いのはCVT常用域での吸気効率の悪さが影響していると思います。

この辺りの技術を確立し、熟成させれば、ヴィッツや多くの国産車のように、A/TはもとよりM/Tよりも燃費の良い、そしてダイレクト感溢れるMINI+CVTが出来上がるということになります。

環境対応としてディーゼルが見直されている昨今、ガソリン車のトレンドはA/T<M/T<CVTというところでしょうか!