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MINIのCVT 2003/10/11(Sat)

巷の評判がいまいちだったMINIのCVTですが、朝一番の「D−ショック」やギクシャク感も改善され一段落というところでしょうか。

ほんとはM/Tが欲しかったのですが、家族も運転するということでCVTになった背景があるMy_MINI_Cooperですが、いろんな場面で走ってみると「MINIのCVTってなかなかいいじゃん!」という雰囲気になってきました。
油圧クラッチの使用でエンジンブレーキも良く効きますし、D→SDではどの回転域からでも適正な位置にモードチェンジが出来ます。
なんと言ってもシフトロスが少なくがんがん走ってくれるMINIのCVT、だんだん見直してきました。

先日、ショックのテストも兼ね、仙台→福島西IC→磐梯吾妻スカイライン→土湯峠→猪苗代→ゴールドライン→桧原湖→西吾妻スカイバレー→白布峠→米沢→栗子峠→飯坂IC→国見峠→仙台というコースで350Km程走ってきました。(食事時間を抜きますと実質6時間で)
標高1400m級の峠をふたつを含み、峠では殆どSDモードだけでがんがん走ってきました。
BMWが作りたかったCVTとは「これなのかな?」と思わせるような、とてもスポーツライクな走りで・・!

このMINIのCVT、ノーマルモードからSDモードに入れると約3割程回転数が上がりますので、当然トルクも増え元気いい走りができます。
また、スロットルコントロールだけで負荷に応じギアチェンジもしてくれますし、CVTでもあるので当然無段階な速度変換も可能です。
シーケンシャルなマニュアルモードもついているのですが、メカを保護するためにシンクロ出来る範囲でのシフトチェンジしか出来ず、また回転が上がればギア固定が出来ず自動的にシフトアップしてしまいます。
楽しすぎる「SDモード」が在るが故、いまのところ私はこのマニュアルモードを利用する機会はほとんどありません。

小馬力向きと言われるベルトタイプのCVTですが、つい最近までF1の世界でもこのCVTの研究がされていたようです。
変速ロスが少なく、ハンドリングに集中することが出来る訳ですから、もってこいのシステムです。
しかし現在のレギュレーションでは、「手動変速に限る」となっているため、クラッチを自動化した2ペダル式のパドルシフト・M/Tが一般化しています。

スポーツライクなBMW・MINIに次に求めるものは、この「クラッチを自動化した2ペダル式のパドルシフト・M/T」です。