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ジムカーナ用のタイヤは?? 2006/04/07(Fri)

FF車に於いて、ジムカーナ用のタイヤはフロントに比してリアが何故ダウンサイズや特別製のコンパウンドにしているのか考察してみます。
某選手権N2クラスの優勝車の前輪は「225/45R16」、後輪は「195/55R15」でした。
後輪側のタイヤ幅とハイトが2ランクも違っていることが 解ります。



ジムカーナの場合、タイトコーナーが連続する為、スムースな旋回をするにはテール側の振出しがとても重要となります。
解説図でも示すように、スリップアングルが付き難いタイヤの場合、どうしても回転半径が大きくなってしまいます。
N2クラス(FF車)の場合、後輪側が特に旋回のポイントになる為、上記のようなタイヤサイズとなっております。

テールのマスが小さなMINIで山道のタイトなカーブを楽しむ為には、如何にスリップアングルを付けるかがポイントとなります。
このような場面ではロープロタイヤやケース剛性の高いタイヤ(特にサイド補強型のRFTは嫌いです)は無用の長物となり、曲がらない車となってしまいます。

◆ タイヤの力学や車の操縦安定性などについて、もう少し知りたい方はこちらをご覧下さい。

◆ サイド補強型のRFTで突き進むBMWの危機