MINIのサスペンションジオメトリーデータを見ると、ONEとCooperでは各 数値が微妙に調整されています。
ONEとCooperの一番大きな違いはフロント(Fr)とリア(Rr)のトリム高さのです。
ONE Cooper&S フロントトリムの高さ 351mm 339mm リア トリムの高さ 344mm 333mm
とあります。 トーは双方同じですが、それ以外の数値は下記の通りです。
フロント キャンバー -0°51′ -0°54′ リア キャンバー -0°18′ -0°32′ キャスター +4°52′ +4°58′ キングピン傾斜角 +11°22′ +11°32′
この微妙な数値の違いは何のために設定したのでしょうか? ここからは私の推察ですが、これはONEとCooperではフロント(Fr)及びリ ア(Rr)のトリム高さに違いがあり、ロールセンターが変ってしまう為、その修正に 数値を変更したものと思われます。 その他にもドライブフィールの味付けを変えているということもあるかもしれませんが。
たった12mmの車高の変更でジオメトリーを調整しているとすると、30mmも車高を 落とした場合サスペンションジオメトリーはどんなふうになってしまうのだろうか? ロールセンターの矯正パーツ等は、海外のショップにはあるようですが、日本ではまだ販売されてないようです。 車高を落とし、ロールセンターを矯正しない MINIはもうMINIではなくなっているかも知れません。(あくまでも走りの上ですが・・・)
車高を落としたらロールし易くなってしまうという絵は下記サイトにあります。
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